[GMCD] 『ペルソナ5』オリジナル・サウンドトラック

PS3/PS4で発売された「ペルソナ」シリーズの最新作「ペルソナ5」(以下、P5)のOSTをゲット。
CD3枚組で、全110曲収録。

P5で使用されたBGMを網羅的に収録された本OST。
どれくらい網羅的かというと、イベントの背景で薄くかかっていたBGMやレトロゲームのBGM、放送事故のBGMまで収録されているくらいです。

全体の曲調は、ジャズっぽい渋い感じです。
前作や前々作のようなクールでスタイリッシュなテクノ風味の雰囲気とは、ベクトルが異なります。
ノリの良さや音の勢いは継承されているのですが、全体的に音が重く、ずっしりしている印象を受けました。
色で言うならば、イメージカラーのまんまですが、まさに原色の赤や黒。
時々ちょっとくすんだ青みも混ざるけれど、なんかそんな混沌とした重い雰囲気です。

そんな色の曲が、全力でぶつかってきている圧力も感じました。
例えが抽象的でアレなのですが、重い金属バットを豪速で振り回しているイメージというか。
前作がアーチェリーのようなものあれば、本作は槍投げや砲丸投げのような感じというか。
そんな、マトモに食らったら骨の一本でも折れそうな重さや力強さがあります。

まぁ、そこが格好良いところなのですが。

ちなみに、重いけれど、暗さはそれほどでもないです。
聴いているだけで陰鬱な気分になるタイプの曲ではありません。

そんな重い曲が多い中で、リフレッシュさせるようなほんのり軽い曲も時々あります。
「クレーンゲーム」なんてP4(あるいはP4D)の「ジュネスのテーマ」のアレンジで、ふと菜々子のダンスを思い出してほっこりしました。
また、レトロゲームのBGMも、FC時代からのゲーム好きとしてはたまりませんでした。
いかにもそれっぽいピコピコ音で、懐かしさのあまり涙が出るかと思いました。
その一方で、OSTを頭から連続再生していると唐突に8bit音源曲が流れてくるので、そのときだけ一瞬世界が変わった気分になります。

クールさはP3, P4の頃より薄れているけれど、スタイリッシュさに裏打ちされた格好良さは相変わらず健在。
特に、決行日にかかる「Life Will Change」や通常バトル曲「Last Surprise」、終盤で聴ける「Rivers In the Desert」は、聴いていると否が応でもテンションが上がります。
この3曲は定番の人気曲ですが、確かにそれも肯ける格好良さです。
その一方で、街のBGM「Beneath the Mask」のようなしっとりした曲も、自分好みの雰囲気でした。
この曲はアレンジ違いやインストバージョンも含めて全部で4バージョンあるのですが、どれも等しく好きです。

ゲームプレイ中はさらっと聴き流していたけれど、「Price」も好きになりました。
2016年に開催されたペルソナシリーズのオーケストラコンサートの影響で脳内補正がかかっているからかもしれませんが、なんか格好良いなと思いました。
というか、パレスの曲はどれもスタイリッシュで格好良くて、長時間聴き続けても飽きないくらい好きです。

今回の作曲は、目黒将司氏だけでなく、アトラスのサウンドチーム総出のようです。
大半の楽曲は目黒氏が担当されていますが、ちょっとした曲(レトロゲームのBGMやジングル的な曲など)は他の方が担当されています。
レトロゲームのBGMのように、そんなちょっとした曲も意外と良かったりしました。
以前からなんとなく感じていたことだけど、サウンドチームに限らずアトラスは後進の面倒をちゃんと見て育てているっぽいので、ゲーム好き・ゲーム音楽好きとしては、そこは褒められてしかるべき点だと思っています。

CD封入のブックレットには、作曲された方々による楽曲解説が掲載されています。
これがまたみっしり書かれていて、かなり読み応えがあります。
技術的な話から制作裏話まで、一曲一曲丁寧に書かれていました。
ゲーム発売からやや時間が経ってからのOST発売となった主な原因は、この楽曲解説なんじゃないかと思うくらい、濃厚な解説です。

ただし、解説の中に中盤までのネタバレ(パレスの名前など)を若干含んでいるので、ゲーム未プレイかつ今後プレイする予定で、前情報を一切仕入れたくないという方は要注意。
もっとも、それを言えば、察しの良い人が見たら曲名がネタバレなものもあるので、そもそも今後ゲームをプレイする予定の方は曲名をなるべく見ない方が良いし、曲名からゲームの流れなどを推察しない方が良いと思います。

そんなわけで、相変わらずのハイクオリティな良曲目白押しだったP5のOST。
P3, P4とはやや雰囲気や方向性が異なるけれど、ペルソナサウンドらしさも端々から感じられて、これはこれで渋くて格好良かったです。
ペルソナシリーズの楽曲(特に目黒将司氏の楽曲)が好きな方はもちろん、渋くて重めのゲーム音楽が好みの方にもオススメです。

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