[GMEV] KINGDOM HEARTS Orchestra -World Tour-

3月10日, 11日に、アクションRPG「KINGDOM HEARTS」シリーズ(以下、KH)の公式オーケストラコンサート「KINGDOM HEARTS Orchestra -World Tour-」の東京公演が開催されました。
そのうち、10日の公演に行ってきたので、その感想を記します。

会場は、東京国際フォーラム ホールA。
指揮は和田薫氏、演奏は東京フィルハーモニー交響楽団+コーラス隊。
開演は19:00で、終演は21:30頃でした。

■シリーズ初の公式オーケストラコンサート
自分のシリーズ作品プレイ歴は、1(オリジナル版)、「チェインオブメモリーズ」(CoM)、2(FINAL MIX版)、「Birth by Sleep」(BbS)のみ。
それと、ブラウザ用ゲームとして展開されていたχ(アンチェインではない方)をプレイしていた時期があります。
ただ、世界観が複雑過ぎて、ストーリーや人物関係は把握できていません。

とはいえ曲は好きで、OSTは聴き込んでいます。
未プレイの「ドリームドロップディスタンス」(3D)のOSTも持っていますし、HD ReMIX版のサントラBOXも購入しました。
下村陽子さんのアルバム「drammatica」と「memoria」も、当然押さえています。

それくらいのKHサウンド好きなので、今回のオーケストラコンサートは待ちに待ったものでした。
昨年の吹奏楽コンサート(First Breath)にも行きましたが、やはりKHはオーケストラで聴いてみたかったです。
開催されるという一報を聞いてチケット争奪戦への闘志を燃やし、なるべく確実にゲットするために平日金曜日公演の抽選予約に申し込みました。
そして無事にチケットをゲットできて、今回足を運んだ次第です。

■感涙必至の神曲揃い
昨年の吹奏楽コンサートのセットリストは、全体的に1, 2に偏っていたように思います。
今回のオーケストラコンサートは、吹奏楽コンサートよりもシリーズ作品から満遍なく選曲されていました。
比重はどうしても1, 2に偏りがちでしたが、それでも吹奏楽コンサートよりはその比重が小さくなっていました。
358/2やBbSの曲が、思っていた以上に多かったです。

ただ、3Dだけは影が薄かったです。
今回のコンサートにSIEも協力していたことから察するに、PSプラットフォームでリリースされていない作品だからでしょうか。

そんな数多あるKHサウンドの中から、選りすぐりの曲がセットリストに並んでいました。
右も左も神曲揃い。むしろ神曲しかない。
いや、使い古された神曲という言葉自体が生温く感じるくらいのセットリストでした。

そんなオールスターな曲が、今回オーケストラで生演奏されたわけです。
セットリストだけでなく、アレンジといい演奏といい、観客を本気で泣かせにきていました。
OSTですら軽く泣きかけてた曲は、オーケストラの生演奏では号泣必至です。
もし演奏中、目の前に机があって、音を出しても良かったなら、机に突っ伏してバンバン叩いてジタバタしていたと思います。
それくらい、感動的なセットリストとアレンジでした。

そんな感動に包まれていた人は、どうやら自分だけではなかったっぽく。
観客席のあちこちから、鼻をすする音が聴こえていました。
これは、泣いても仕方ないよね、うんわかる。
でも、演奏中に鼻すするときは、ティッシュを使うとかハンカチやタオルで鼻の辺りを覆うとか、なるべく音を出さない努力をして欲しかったな。

■原曲準拠もしくはオーケストレーション済み音源準拠のアレンジ
アレンジは、それほど強くなかったです。
そもそも原曲がオケっぽい曲なので、そのまま素直にオーケストラ演奏用に落とし込んだような感じでした。
また、既にオーケストレーション化して発表済みの曲(「drammatica」や「memoria」収録曲など)は、ほぼそのまま演奏されていました。
そのため、違和感はほぼ感じることはなかったです。
むしろ、「これをそのまま生オケで聴けるんだ・・・(感動)」と感じたことの方が多かったです。

今回オーケストラでの演奏を聴いて、KHサウンドとオケの相性はやっぱり最高だなと実感しました。
ものすごく相性が良いです。
あまりに相性が良いので、なんでこれまでオーケストラコンサートが開催されなかったのか、不思議に思ったくらいです。

■演奏以外の驚きの展開
演奏会中のMCは、KHシリーズの作曲を担当されている下村陽子さんご本人。
・・・・・・え、何されてるんですか、下村さん。
と、下村さんが登場されておもむろにMCを始めたときに、思わず目が点になりました。
下村さんは招待される立場なのでは?
もしかして、下村さんご本人の希望だったのでしょうか?
などなど、色々考えもしましたが、真相は何だったのでしょう?

曲名紹介などは大体映像が担当していたので、MC自体は本編1回、アンコール前に1回の計2回。
それだけだったから、下村さんが担当されていたのでしょうか。

また、驚きの展開といえば、休憩時間の終了間際にディレクターの野村哲也氏のアナウンスが流れたこと。
主に、近日リリース予定の「Union χ」(ユニオンクロス)の告知でした。
PVも先行公開され、あちこちから歓喜の声が沸き起こっていました。
※PVが一般公開されたのは、このときに公開された後だそうです。

追加情報として、KH3は鋭意制作中で、このWorld Tourのどこかの公演で発売日を発表するとのこと。
ということは、最終の大阪公演までには発表されるということですね。
お、もうすぐ情報解禁か・・・と一瞬思いましたけれど、大阪公演って7月じゃん! 最長であと4ヶ月待たされるってことじゃん!
まぁ、これまでさんざん待たされてきたので、4ヶ月なんてあっという間だと思いますが。

ちなみに、この休憩時間のアナウンスは、10日公演だけのものだそうです。

■不満点もないわけではなく
そんなこんなで、選曲やアレンジはとても素晴らしいコンサートだったのですが、不満点もないわけではありません。
国際フォーラム ホールAでのゲーム音楽コンサートではもはや恒例とも言えるスピーカーのノイズは、今回のコンサートでもやはり気になりました。
ホールがキャパ約5,000と巨大な空間で、曲の性質上ピアノやハープの音色を強調したい時があるから、スピーカーの使用自体は仕方ないと思います。
が、あのノイズはどうにかならないものでしょうか。
激しい曲であればノイズが掻き消されるので気にならないのですが、静かな曲ではノイズの方が勝ってしまうこともあって、その点は残念でした。
機材やケーブルの特性上、どうしようもないことなのかな。

あと、曲の余韻をもう少し長めに取って欲しかったです。
最後の一音が鳴った後に余韻に浸る間もなくスパンと指揮の手を下ろすことが多くて、余韻とは・・・と思ったことがしばしば。
勇ましい曲や激しい曲であれば百歩譲って許容範囲内ですが、感動する曲はもっとじっくり余韻を味わいたかったです。
あ、フライング拍手は問題外だと思っています。

■映像は必要か?
話は今回のコンサートから少々外れるのですが、先日Twitterで「ゲーム音楽の演奏会に映像欲しい?」というようなアンケートが流れてきました。
その結果「場合によっては欲しい」が最多数、次点が「ぜひ欲しい」でした。
映像が欲しいという人が多数派なんだなぁ、としみじみ思ったことが、今でも記憶に残っています。

ちなみに、自分は映像不要派。
理由は、映像が流れると視覚に脳のリソースを取られて、聴覚が疎かになるから。
せっかくの演奏会なのに、音を感じ取る聴覚が疎かになるなんて、勿体ないじゃないですか。
映像に含まれる情報量が少なければ問題ないのですが、ゲーム画面のような情報量の多い映像だったらむしろ邪魔だと感じています。

そういうわけで、映像演出にあまり良い印象を持っていないのですが、今回はそれとは少し角度の異なる理由で、映像演出に対する印象が悪化しました。
そもそもの発端は、演奏が合わなくて音が不揃いになり、不快に感じたところが数えきれないくらいあったこと。
東京フィルらしからぬミス乱発で、らしくないなぁと思っていました。
が、第2部あたりでその理由が分かったような気がしました。

まず最初に気付いたのは、指揮の乱れでした。
リズムや指示が解りにくいというか、なんだかよく乱れていたのです。
で、よく見たら、どうも演奏中にヘッドホンを付けていた模様。
スピーカーから流れていたものと同じものを聴いていたのではないかと思います。
その時点で、そりゃ音が乱れるな、と納得しました。
楽器から直接聴こえてくる音とスピーカーから流れる音が完全同期するはずはなく、ケーブルや機材を経由している分、どうしてもスピーカーから流れる音の方が遅くなります。
演奏者側は楽器から発せられた音を聴きつつ指揮に合わせて演奏していると思うので、そこで楽器の音と指揮のタイミングにズレが生じ、混乱を招いた結果が音の乱れだったように思いました。

それならば、なぜヘッドホンを着用していたのかと言えば、これは憶測なのですが、映像と完全に同期させるためではないかと。
指揮台の足元にもモニターがあって、そこに正面スクリーンに投影されているものと同じ映像が流れていたようで、どうしても映像と同期させた演奏をしたいという企画側の意図が見えました。
ひょっとしたら、指揮者が着用したヘッドホンからは、映像と同期させるための外部からの細かい指示も含まれていたかもしれません。
それもあって、指揮が乱れてしまうことがあったのではないかと。

結局のところ、演奏と映像の主従が逆転してしまい、映像に引っ張られる形で演奏が乱れてしまっていたように思います。
だったら、演奏会に映像は要らないです。
演奏会なのだから、まずは音を最優先で大事にして欲しいです。

なんだか、映像に関する制約が強過ぎて、鑑賞していて楽団の方々や指揮の和田氏が可哀そうでなりませんでした。
もっと自由にのびのびと演奏してほしかったです。
少なくとも、今回の音の乱れに関しては、演奏者と指揮に非はないという結論に達しています。

■物販は長蛇の列
話は変わって、物販について。
コンサート恒例の物販は、やはり長蛇の列ができていました。
物販開始1時間前に列に並んで、買い終えたのはそれから2時間半後。
先頭に並んでいた方は、一体何時から並んでいたのだろう。

物販商品は大量に用意されていたらしく、自分が買った時点ではまだ品切れはありませんでした。
というか、商品が大量にあり過ぎていて、物販会場となったD1ホールが倉庫のようになっていました。
ホールの面影がまるでなくなっていて、それはそれで珍しいものを見た気分になりました。

もし品切れしていたとしても、通販による受注を受け付けていたので、今すぐ欲しい!というものでなければ確実に手に入れることができたようです。
受注受付期間は短いですが、せっかく並んだのに入手できないということが無くなるので、これは良い対応だと思いました。

ちなみに、会場限定発売されたアルバムは、今回演奏された曲が全て収録されているわけではありません。
アンコールを含めて6曲ほど未収録なので、そこは注意が必要です。

■感想まとめ
演奏と映像については不満を爆発させてしまいましたが、コンサートが終わって少し時間が経過した今になって振り返ってみると、良かったという思い出しか浮かんでこないです。
音だけで涙ぐんだり高揚したりと感情を揺さぶられながら、結局のところなんだかんだで楽しんでいたのだと思います。
KHはオケと相性の良い素晴らしい楽曲ばかりなので、ぜひ今後もコンサートを開催してほしいです。
さしあたって、KH3が発売されたタイミングでいかがでしょうか。


これより下の追記は、今回の演奏会のセットリストと印象に残った曲ごとの感想になります。

[GMEV] ファ・ディール室内管弦楽団 演奏会

2月11日(土・祝)に、「聖剣伝説Legend of Mana」(以下LOM)の楽曲を演奏するアマチュア楽団「ファ・ディール室内管弦楽団」の演奏会が開催されたので、行ってきました。
会場は、府中の森芸術劇場 ウィーンホール。
13:30に開演し、15:40頃に終演しました。

■LOM好きのLOM好きによるLOM好きのための演奏会
LOMの曲を演奏するために、アマチュアの有志により結成された「ファ・ディール室内管弦楽団」。
その演奏会が開催されると知るや否や、LOM好きとしては逃す手はありませんでした。
ゲームも曲も、どちらも大好きです。

今回演奏された曲の数は40弱。
OSTに収録されている曲のおよそ3分の2ほどが、今回の演奏会で披露されました。
ここまでたっぷりLOMの曲を生演奏で聴けるなんて、それだけでもう、たまりませんでした。

そんなLOMの楽曲を、テーマごとに分類してメドレー形式にして演奏。
全部で10楽章の構成になっていました。
この構成が、非常に良くできていたと思います。
全体の流れは、ゲームのオープニングからエンディングまでを再現。
その流れの中に、サブクエストや3つのメインシナリオ(エスカデ編、ドラゴンキラー編、宝石泥棒編)が組み込まれているような構成です。
曲の一つ一つをクエストに見立てると、それは即ち楽章の一つ一つがクエストの集まり(=連続クエスト)になり、そしてそれを楽章串刺しにして俯瞰するとゲーム全体の流れと同じになります。
それに気づいたとき、この構成を考えた方は本当にLOMが好きなんだなと思いました。

また、各楽章の名前が、1曲目と10曲目はともかく、他の第2~9楽章が全てアーティファクトのそれになっているところからもLOM愛が感じられました。
これは、センスが良いと思います。
あと、これを考えた方は本当にLOMが好きなんだなと(以下略

選曲について意外だったのは、ボスバトル曲が少なかった点。
本編で演奏された曲のうち、ボスバトル曲は「愚かなる宝愛」と「蒼范の時」の2曲のみかと。
(おそらく)人気の高い「Pain the Universe」などの汎用ボスバトル曲は演奏されませんでした。
とはいえ、これが、ゲームが内包している”優しさ”を重視した結果なのだとしたら、納得です。

■ノスタルジックさと優しさ満載の演奏
編成は、弦楽器+木管楽器+打楽器+ホルン+ピアノ+パイプオルガン。
オーケストラの標準的な編成から、ホルン以外の金管楽器を除いたような編成です。
クラシック音楽で使用される楽器の中でも古株なものが揃っているあたりも、ノスタルジックさの表れでしょうか。

演奏は、率直に言ってしまうと、決して上手ではありませんでした。
音が外れたり、リズムが狂ったりすることが頻発。
安定感は、終始ほとんどなかったです。
そのため、聴いていて不安を感じることがよくありました。
まぁ、そこはそれ、アマチュアの有志による無料のコンサートなので。

あと、ホールの造りが影響しているのか、音があまり伸びていない印象も持ちました。
音の広がりがあまり感じられないというか、こじんまりとしているというか。
音の主成分が観客席の奥の方へ到達する前に、その手前で落ちてるのか上に飛んでしまっているのか、芯の部分が抜けてしまっているように聴こえました。
中低音はともかく、特に高音域でそれが顕著だったように思います。
これ、違うホールだったら印象が変わるかもしれません。
パイプオルガン完備の500人規模のホールとなると、選択肢はわずかかもしれませんが。

ただ、演奏の端々から、丁寧に演奏しようとする前向きな姿勢が見られたところは好印象。
原曲の素晴らしさを全力で引き出そうとする情熱から、本当にLOM好きなメンバーばかりが集まっている楽団なんだなと、十分に思わせられるものがありました。

個々の楽器単位では、弦楽器とピアノの貢献度が特に高いように見えました。
それと、フルート(ピッコロ)の情感の込め方が適度で、非常に心地良い響きでした。

全体的には、ノスタルジックかつ優しさに溢れた演奏でした。
力強さはあっても刺々しさはほとんどない、切なさはあっても悲愴感はあまりない。
そんなゲームのふわっとした雰囲気に合わせたかのような演奏だったと思います。

■原曲再現度の高いアレンジ
アレンジの強度は低め。
むしろ、原曲をほぼそのまま再現したような編曲でした。
演奏する上で必要な編曲はあれど、本編で演奏された楽曲はどれもかなり原曲に近い形でした。
ただ、原曲をあまりに重視してそこに縛られたが故に、それが枷となってしまっているようにも感じました。
演奏の難しいところもそのまま再現しようとして、玉砕していたこともしばしば。

アンコールではその枷が外れたのか、逆に自由に伸び伸びと演奏しているように見えました。
アンコールの1曲目がかなりアレンジの施された曲になっていたので、本編もあれに近付けろとは言えませんが、もうちょっと演奏に無理のないアレンジにしても良かったのではないかと思いました。

■意外と気になった観客マナー
今回の演奏会で密かに気になったのは、観客のマナーの悪さでした。
マナーについては過去に行ったことのある演奏会でも多少気になることはありましたが、自分もマナーを完全に守っているのかと問われると自信がないし、大抵咎めるほどのことでもなかったのでスルーしていました。
が、今回はちょっと気になることが重なったので、妙に引っかかりました。

まず、途中入場された方の姿が気になりました。
1曲目終了後に途中入場された方が、次の曲が始まっても席が見つからず、しばらくウロウロ。
空席が見つからないこともあるでしょうからそれ自体は仕方ないと思いますが、せめて少し身をかがめるなりして、他の観客の視界を遮らない努力をしている姿勢を見せてほしかったなぁ、と思いました。
それと、靴音が意外と響いて演奏を阻害していたことも気になりました。

それと、第2部後半でよく聴こえたのが、入場時に配布されたクリップペンシルの落下音。
カツン、カツンと、5回ぐらい聞いたような気がします。
クリップ付いてるのだからパンフレットに挟んでおけよ、と3回目ぐらいから軽くイラッとしました。

他の演奏会でもたまに聞こえるのですが、最悪なのはいびき。
船を漕いだり熟睡したりという程度なら、他の方々の鑑賞の邪魔にならなければ問題ないと思います。
ただ、いびきだけは、本気で勘弁してほしいです。

ゲーム音楽の演奏会が多数開催されるようになり、演奏会自体の敷居が下がって鑑賞しやすくなったことは、個人的には喜ばしいことと思っています。
その一方で、観客マナーの悪さが目立つようになってきたことは、その反動なのかもしれません。
ゲーム音楽というカジュアルな演奏会でも、最低限のマナーはあります。
演奏会は音を楽しむものなので、せめて他の方々(観客も奏者も含めて)の楽しみを阻害するような行為は控えてほしいと思いました。

■密かな好感度アップアイテムだったパンフレット
演奏からはやや離れるのですが、パンフレットも個人的には好印象でした。
A3サイズ1枚両面刷りを6面折りにした、絵本サイズのパンフレット。
その絵本サイズというところに、またLOMっぽさを感じました。
ちょっとしたことと言えばちょっとしたことなのですが、細かいところまで徹底してLOMっぽさを追及している姿勢に好感を持ちました。

■感想まとめ
そんなわけで、アマチュア有志によるLOMオンリーの演奏会でしたが、演奏自体の質はともかく、随所からLOMへの熱い想いが伝わってきた演奏会でした。
演奏会終了後、なんとなくLOM充な気分になり、ほっこりしました。
これで演奏の質も向上したら、もっと面白い演奏会になりそうな気がします。
ぜひ、今後も随時演奏会を開催してほしいです。
ぐままままー ぐーまー ぐま!


これより下の追記は、今回の演奏会のセットリストと、印象に残った楽章ごとの感想になります。

[GMEV] 消滅都市 FUTURE CONCERT

12月28日~30日に、スマホゲーム「消滅都市」のコンサート「消滅都市 FUTURE CONCERT」が開催。
そのうち28日公演に行ってきたので、その感想をここに記します。
会場は、渋谷ヒカリエホールのホールA。
開演は18:00で、終演は19:40頃でした。

■DJサウンド×管弦楽×朗読劇
今回のコンサートは、「CONCERT」と名前が付いている通り、「消滅都市」の楽曲を主軸としたコンサートでした。
その上、豪華声優陣による朗読劇も時々挟み込まれることにより、ゲームの世界観をより深く表現されていました。
生のDJサウンド+生の楽器演奏をバックに、生アフレコで朗読劇が披露され、ライヴ感満載の贅沢なコンサートになっていました。
色々贅沢過ぎて、なんかもう、凄かったです。

■ノリノリのDJサウンド
DJは、ノイジークロークの加藤浩義氏と川越康弘氏が担当。
「消滅都市」のほとんどの楽曲を作られた方が、直々にDJを担当されていました。

自分にはDJサウンドの馴染みがそれほどないので、今回のDJパフォーマンスの良し悪しは正直よくわかりません。
ただ、すごくノリやすい曲がセットリストに並んでいて、容易にトランス状態になれた気がします。
聴いているだけで、テンションが上がっていくというか。
気が付くと、指先や身体でリズムを刻んでいました。
加藤さんや川越さんの煽りに導かれるように、手拍子も思いっきりやりました。
腕振りだけはどうしても抵抗があってできなかったのですが、それでも全身で曲を楽しめました。

曲の繋ぎや加工もスタイリッシュで、格好良かったです。
そのパフォーマンスを見ていて、DJもなんだか格好良いな、と思ったりもしました。

観客へのコメントや煽りも的確でわかりやすかったです。
DJサウンド初心者な自分でも迷うことなく乗れて助かりました。

■DJ+管弦楽という斬新な試み
管弦楽を担当されていたのは、新日本BGMフィルハーモニー管弦楽団(以下、NJBP)。
編成は、弦楽器+トランペット2+トロンボーン+指揮。
市原雄亮氏の指揮は、久しぶりに見た気がします。

メインはDJサウンドなので、管弦楽はそれを下支えするような立ち位置でした。
前面に出てくることも結構あったけれど、演奏された曲の半分ほどは縁の下の力持ち的な存在だったと思います。

DJと管弦楽で音楽やゲームを表現するという斬新な試み。
オーケストラの演奏会には何度も行ったことがありますが、この形は多分初めてだったと思います。
テクノ+ストリングスな「消滅都市」の曲に、とても合っていました。

ただ、前半で音が不安定だったシーンが多かったのは、ちょっと引っかかりました。
音のバランスが悪かったり、DJのテンポに指がついていけなかったり、音が少しずれていたり、といったことが多かったです。
音のバランスの悪さは、マイクの調整だ不十分だったためかもしれません。
テンポについていけなかった点は、ほぼ原曲のテンポで演奏していたので、そもそもBPMが高すぎて管弦楽向きじゃなかったからのような気もします。
音がズレていたのは、ちょっと言い訳が難しいかも。
そんなわけで、ミスが結構目立っていて、いつものNJBPらしくなかったです。

それでも、後半になるとそれがあまり目立たなくなり。
「世界の終わりと最後の言葉」のときの演奏は、原曲通りのしっとり感ですごく良かったです。
それと、曲名はわからないけれど、2回目の朗読劇のバックの演奏が朗読劇を情感豊かに盛り上げるように役目をきちんど果たされていて、これも素晴らしかったです。

■2回聴けたし、むしろライヴ感があって、結果オーライでした
本編中盤あたりでしょうか、加藤さんが曲の進行を盛大にミスるというハプニングが発生。
そのため、そのミスった前の曲からやり直すため、前の曲を2回演奏しました。
このハプニングですが、修正が見事でした。
DJ(加藤さん)は上手く前の曲に繋げて戻していたし、NJBPもそれに臨機応変に対応されていました。
演奏だけではなく、映像や照明もそれに見事に追随。
段取りとかきちんとあったと思うけれど、あの対応力にプロの仕事ってすごいなぁと感心させられました。

もっとも、DJスタイルだったから可能なことだったのかもしれません。
オケや吹奏楽のような戻れないタイプでは、こうはいかなかったかも。

■豪華声優陣による生アフレコ
朗読劇は、本編中に3回挟み込まれていました。
実は「消滅都市」はOSTで曲に惚れ込んだもののゲーム自体は未プレイなので、どういうシチュエーションなのかはわかりません。
重くシリアスなシーンが生の迫力で展開されて、そのシリアスっぷりからゲーム自体に興味を持ちました。
なんかこのシリアスっぷり、たぶん俺好みだ。。。

登場された声優さんが、めっちゃ豪華でした。
声優さんがゲスト登場されることを公演日直前まで知らなかったのですが、顔ぶれを見て28日公演だけが早々に完売した理由に納得しました。

中でも、杉田智和さんが印象的でした。色々な意味で。
開演前のカゲアナで第一声を発しただけで笑いを誘うって、存在自体がもはや独特というか愛されているというかアレというか。
そりゃ、かつて「テイルズ オブ フェスティバル」に出演されたときに、「一番来ちゃいけないヤツが来た」と言われただけのことはあります。

本編終了後のトークの場慣れ感も、杉田さんは突出していたと思います。
特に印象的だったのは、タクヤと似たような髪型と衣装で登場されて、それを花澤香菜さんに指摘された時の返しが「スマ○プス○ップはこの前終わったよ!」。
際どい時事ネタを臆することなくぶっ込んで来るあたりが、杉田さんらしいというか。
ただ、この返しが本当に上手くて、仕込みかと思ったほどに鮮やかでした。
ラジオやっているだけあって、トークの瞬発力が半端なかったです。

それと、個人的にうれしかったのは、松岡禎丞さんを生で見られたこと。
俺、松岡さんを生で見られる機会があるとしたら多分「CHAOS;CHILD」でワンチャンあるかどうかだな、とずっと思い込んでいたので、その前にまさか「消滅都市」で叶うとは思ってもいませんでした。
トークで「消滅都市」の音楽好きっぷりを力説されていたのも、なんだか印象に残りました。
というか、意外とゲーム音楽への思い入れが強そうで、ゲームと音楽の重要性を身振り手振りで力説されていました。
この点は、ゲーム音楽好きとしても好感が持てました。
「BGMがイマイチだとゲームをプレイしていても『あぁ・・・↓』てなる」という意見は、なんだかよくわかります。

ちなみに、松岡さんは島崎信長さんがいないのにネタにしていました。どんだけ仲良しなんだ。
あとトーク最中の宣伝タイムで、隣の内田雄馬さんと軽く突っつき合いをしていたのも、なんだか微笑ましかったです。
あれ、何やってたんだろう。

■短く濃密な時間
セットリストは不明です。
OSTを聴いて耳に残りやすかった曲は一通り演奏されたような気はします。
また、ノリの良い曲も大体演奏されていたような。
ただ、どれを演奏したかまでは覚えきれませんでした。
また、29日, 30日公演では、演奏する曲目が変わっている可能性も示唆されていました。

全体的な構成は、音楽メインで本編1時間(途中、朗読劇あり)、ゲストトークが25分ぐらい、アンコールが15分ぐらい。
想定以上に短く感じましたが、休憩なしのぶっ続けだったので、まぁこれくらいかなという印象です。
「消滅都市」の魅力が濃縮されていたので、演奏時間以上の充実感がありました。

■感想まとめ
ゲーム未プレイだけど曲が好きというだけでチケットをゲットし足を運びましたが、ゲームを知らなくても十分に楽しめたコンサートでした。
曲の魅力がここぞとばかりに存分に爆発していました。
曲だけでも十分な力を持っているので、テクノ調が好きならば原曲を知らなくても楽しめたかもしれません。
とても良いコンサートだったので、次回公演も期待します。
の前に、先に消滅都市2のOSTを希望します。
消滅都市2のOST発売のタイミングに合わせて次回公演開催というのもアリかも。

さしあたって、自分はゲームをプレイしようと思います。
アクション超絶下手な俺が今からプレイしてもできるかな・・・。

[GMEV] JAGMO - 英雄達の譚詩曲 ~聖なる交響楽団~

ゲーム音楽専門のプロオーケストラ楽団「JAGMO(JApan Game Music Orchestra)」の演奏会「英雄達の譚詩曲 ~聖なる交響楽団~」が、12月23日~25日の期間に開催されました。
そのうち、12月24日の昼公演に行ってきたので、その感想をここに記します。

会場は、めぐろパーシモンホール。
開演は13:00で、終演は15:30頃でした。

■久しぶりのJAGMO主催演奏会
JAGMOの単独主催演奏会は、2015年7月の「伝説の戦闘組曲」以来の参加となります。
JAGMOの演奏自体は、今年10月の「シンフォニック・ゲーマーズ」で生演奏を鑑賞しています。

「伝説の戦闘組曲」以降もJAGMOの主催演奏会が何度か開催されていたことは知っています。
ただ、4つの理由が重なって、イマイチ行きたいという気分にならなかったのです。

 ・メジャータイトルばかりで食傷気味。
 ・JAGMOの演奏は、なんとなく小綺麗に型にハマり過ぎている感じがする。
 ・JAGMOの運営から、ものすごく強いビジネス臭(拝金主義っぽさ)を感じる。
 ・チケット代が結構高い。

特に1つ目と2つ目の理由が大きくて、「別にJAGMOの演奏会じゃなくても、他でも聴けるしなぁ」となって見送っていました。
JAGMOらしさというか、JAGMOならではと言えるような尖った部分が、あまり見出せなかったのです。
それ故に、チケット代も高く見えていました。

そんなJAGMOが、あまり演奏会で演奏されないような曲を多数演奏するという話を耳にし、俄然興味が湧きました。
ラインナップを見てみたら、確かにあまりメジャーではないけれど良曲揃い。
ゲーム音楽好きの心を、良い感じにくすぐる曲ばかりでした。
この機会を逃したら、次いつ聴けるかわからないゲームタイトルばかりだったので、すぐにチケットに飛びついた次第です。

ちなみに、一番の決め手はアトリエシリーズでした。
次点が、「ワンダと巨象」と「俺の屍を越えてゆけ2」。

■演奏は確実にレベルアップ
演奏技術は、昨年聴いたときよりも確実にレベルアップしているようでした。
それどころか、2ヶ月ほど前の「シンフォニック・ゲーマーズ」のときよりも好みの演奏でした。
音を盛大に外すようなことはほとんど無かったですし、音の表現力も格段に上手くなっていたと思います。
音を出すべきところでは思いっきりダイナミックに、抑えるべきところはきちんと抑えるなど、程良い緩急も付けられていました。

特に、木管楽器の演奏が素晴らしかったです。
オーボエやフルートの音色が素敵でした。
逆に、金管楽器はもうちょっと頑張って欲しいかなと感じました。

■編曲は良し悪しが両極端
有名タイトルの曲は比較的アレンジ強め。
あまり演奏されたことのないタイトルは、アレンジ強めのものもあれば原曲重視のものもありました。

編曲は、良かった曲とイマイチだった曲と半々ぐらいでした。
原曲重視のものは、概ね良かったと思います。
原曲の雰囲気を多分に残したまま演奏してくれたので、ゲームの雰囲気とかけ離れることがなくて、「そうそう、これが聴きたかったんだよ!」という欲求は十分に満たされました。

逆に強めに編曲されていた曲は、編曲の意図や方針が見えなくて少しモヤッとしました。
あまりに強くアレンジされていて、ゲームのイメージからかけ離れているものもあって。
ただ、音楽性は総じて高かったと思います。
ゲームのことを考慮せずに、絶対音楽として割り切れていたら、もっと素直に楽しめていたかもしれません。

あと、ちょっと気になったのは、メドレーの終わり方。
率直に言ってしまうと、あまり上手な終わり方ではないなぁ、と感じました。
メドレー内メドレーのようなものや、メドレー序盤で演奏した曲のフレーズをもう一度演奏するなどは、ちょっと蛇足だったような。
最後の曲ですっぱり〆ておけば良いのに、と思うことが幾度かありました。

■選曲はツボをおさえつつも、若干の偏りも
選曲は、良い感じにツボを押さえていたと思います。
「シャリーのアトリエ」の「雲烟飛動」を選曲するあたりは、良く分かっていると思いました。

ただ、全体的にバトル曲のような激しい曲が多過ぎるのではないかという気もしました。
「とりあえず、音をガンガン鳴らしておけば満足するんだろ」と言われているような印象も受けて、若干複雑な気分にもなりつつ。
確かに、激しい曲の方が映えるし、印象に残りやすいし、人気もあるし。
集客面などのビジネス的な側面を考えると、まぁそうなるよなぁとも思うので、一概に否定はしませんが。

■JAGMOの運営に対して常々感じていたこと
この際だからもうちょっと苦言を呈するならば、運営方針について。
稼ぎ方の方向性が、若干間違っている気がしないでもないです。
なんというか、ゲームやその音楽に対する情熱のために楽団を運営しているのではなく、金稼ぎのために楽団を運営しているように見えます。
プログラムの詳細が有料パンフレットにのみ掲載されている点やCD販売などの音楽関連グッズならともかく、そうでないグッズ展開が多角的過ぎませんかね。
これは以前行ったことのある主催演奏会の時から、ずっと感じていたことでした。

プロオケ楽団だから、運営していくためには稼がなければならないことは分かります。
ただ、ゲームやゲーム音楽に限りませんが、芸術にビジネスが必要以上に強く絡んでしまうと、その芸術の本質が歪められて粗悪になり、それが引き金となって悪循環を引き起こし衰退していくような気がするので、ほどほどにしておいた方が良いと思います。
ヲタは、愛した作品について底抜けのバカになれるけれど、それだけに提供側の愛情の有無には敏感だし。
提供側の作品愛が感じられないとなると無言でさっと離れていくし、それならまだ良い方で、こじらせるとアンチになるので、気を付けた方が無難かと。

■プレコンサートについて
開演前に、ロビーにてプレコンサートが開催されました。
クリスマスシーズンということで、ハンドベルアンサンブルでした。
演奏曲目は、正直何を演奏していたのかわかりませんでした。
ハンドベルって、普通の楽器演奏の感覚で挑戦すると撃沈する気持ちでできていると思うのです。

ただ、音色を聴いているだけで、とてもクリスマスっぽい気分になりました。
あのベルの音色のクリスマス感の醸し出しっぷりは、本当に突出していると思います。

ところで、無粋な指摘なのですが、あれハンドベルじゃなくてミュージックベルですよね。
マジ物のハンドベルとは、楽器の構造も音色も奏法も迫力も全然違うし。
プロ楽団ならば、公式サイトの楽器名は正確に表記した方が良いのでは。

■感想まとめ
そんなわけで、つい辛口な感想も書いてしまいましたが、総合すると思っていた以上に楽しめた演奏会でした。
演奏自体はとても良かったし、楽器演奏されている方々の成長っぷりには目覚ましいものがありました。
それに、普段なかなか生演奏で聴けない良曲をたっぷり聴けたところは、すごく満足しました。
プロ楽団としてやり繰りしていかなければならない制約上、メジャーなタイトルにどうしても寄ってしまうと思いますが、時々こういったマイナーなタイトルも含めた演奏会を開催してほしいです。


これより下の追記は、今回の演奏会のセットリストと、ゲームタイトルごとの感想になります。

[GMEV] シュデンゲン サロン コンサート

2016年12月23日(金・祝)にMelodies of Crystal(以下MoC)主催の「シュデンゲン サロン コンサート」が開催されたので、昼公演に行ってきました。
会場は、代々木にあるアトリエ ムジカ
開演は15:00で、終演は16:50頃でした。

■ステージと観客席の驚きの近さ
今回の演奏会はサロンコンサートという形式。
そんなわけで、会場がサロンという非常に狭い空間でした。
観客は、入っても70人ぐらいだったと思います。

ただ、その狭い空間が、今回の演奏会では良い感じに作用していたと思います。
演奏者と客席がものすごく近くて、そのためか音がすごく近くに感じられました。
手の届きそうな距離まで、音の粒が飛んでくる感じです。
一音一音がはっきりと聴こえて、演奏者の一挙手一投足どころか表情まで見える距離。
この距離感は、演奏者の技術レベルや心意気次第では欠点にもなりそうだけど、今回は有利な方に作用していました。
演奏のレベルが高くて、また演奏している姿からもゲームへの愛情が強く感じられて、狭い会場ならではの面白さがそこに詰め込まれていました。

また、サロン自体がコンサート用に造られているためか、ものすごく音の響く会場でした。
反響音が強くて、音がステージから聞こえるだけではなく、反響音も含めて四方八方から聞こえてくる感じ。
まさに、音に包まれているような気分になりました。
これが、すごく気持ち良かったです。

■カジュアルなサロンコンサート
サロンコンサートと聞いて漠然と思い描いていたのは、ロマン派時代のパリで盛んに開催されていたというそれでした。
ゆったりとしたピアノ演奏と、それを優雅に楽しむ上流階級の人々、というハイソなイメージ。
そのため、サロンコンサートなんて自分みたいな庶民にはちょっと敷居が高いかな、と若干の気後れも感じていました。

が、サロンといえども、そこはゲーム音楽のコンサート。
ホールコンサートと変わらないカジュアルな雰囲気で安心しました。
むしろ、ホールコンサートよりも会場が狭くてアットホームだったから、ホールよりも気構えずに済んだかもしれません。

■1タイトルに絞った演奏会ではなくアラカルト形式
今回の演奏会は、MoCとしては珍しくアラカルト形式。
これまで開催されたMoC主催演奏会は、シュデンゲンであれオニオンであれ、演奏するゲームタイトルを1つないしは2つに絞って、それをトコトンまで濃縮還元したものが主流でした。
今回は、演奏者の中から「この曲を演奏したい!」というゲームタイトルを募って、アラカルト形式にしたそうです。
そのため、ゲーム1タイトルあたりの尺はそれほど長くありませんでした。
尺が短かったため最初から最後まで描き切るということが難しく、その結果、1つのタイトルのあるシーンに注目して、そこをじっくり演奏するという形になっていました。

■親切・丁寧・愛情あふれた前説
どのゲームタイトルも、演奏前に編曲者による解説がありました。
このゲームはどういうもので、何をイメージしてアレンジしたのか、どういうところに注目してほしい、などなど。
それらが編曲者の情熱を伴って、力説されていました。

今回の演奏会はアラカルト形式ということもあり、知っている曲もあれば知らない曲もありました。
全6タイトル中、2つは全く知らないタイトルでした。
でも、その前説が非常に簡潔でわかりやすくて、曲を鑑賞する上で良い助けになっていました。
知らない曲でも、説明を踏まえて色々イメージを膨らませることが容易にできて、楽しく鑑賞できました。

■室内楽の底力
編成は、総勢10人ほどの室内楽。
弦楽器、木管楽器、ピアノ、という編成でした。
小規模といえば小規模ですが、サロンという狭い空間だったこともあって迫力は申し分なかったです。
というか、想像以上の大迫力でした。

最初の曲から音圧が強くて、もう一発でKOされました。
たった10人でも、力を合わせるとこんなにも圧倒的な演奏ができることを、久しぶりに実感。
アンサンブルゲームクラシカ(EGC)の演奏が、そういえばこんな感じだったなぁ、とふと思い出していたりもしました。
あの演奏会も、弦楽器4人か5人という小さな編成だったけれど、圧倒的な力を持った演奏だったなぁ。

■編曲のハイレベルっぷりは今回も健在
MoC主催コンサートといえば、編曲の奥深さも魅力の一つ。
今回も、それがいかんなく発揮されていました。
いつも編曲されている大澤久氏が担当された曲はもちろんのこと、車谷歩氏、橋本慎一氏、川崎妃奈子氏の編曲も素晴らしかったです。
どれもMoCらしい深く考えられて作り込まれたアレンジでした。
各楽器で可能な限りできる表現を引き出すと同時に、ゲームタイトルの世界観を鮮やかに表現されていたと思います。
また、時折遊び心も見えた点も、微笑ましかったです。

■迸るゲームへの情熱
前説・演奏・編曲、その全てから、ゲームタイトルに対する敬意と情熱が感じられました。
感じたというか、迸っていました。
ゲーム愛に溢れていて、むしろゲーム愛しか感じられないレベル。
さらに、スタッフさんや観客として参加された方々からも、ゲーム音楽好き感が放出されていたように思います。
会場全体がゲーム好き、ゲーム音楽好きという空気で満たされていました。
なにこの俺得空間。最高じゃないか。

■感想まとめ
サロンコンサートという、これまでのMoC主催コンサートととやや趣きの異なるものでしたが、蓋を開けてみたら本質はあまり変わりませんでした。
相変わらずのハイレベル演奏、ハイレベル編曲で、そこに込められた情熱までハイレベル。
三拍子揃った上に狭くて響きの良い会場が有利に作用していて、もう最高としか言えない演奏会でした。
ぜひ、1年あるいは2年に一回ほどのペースで、こういう形のコンサートを開催してほしいです。


これより下の追記は、今回の演奏会のセットリストと、ゲームタイトルごとの感想になります。
また、任天堂ゲームタイトルオンリーのシークレットコンサートにも参加してきましたので、さらに下の方にその感想も記します。